葬儀が終わって遺影写真をどこに飾ればいいか、飾る場所について悩む方は多いです。また置き方や置き場所に、決まりはあるのか等、わからない点は多くありますよね。今から一般的な写真の置き方についてご説明致しますので参考にしてください。
まずどこに飾るかですが、葬儀後に自宅に遺影写真が返ってきたら、まずは満中陰(49日)が済むまでは床の間に祭壇を設け、そこに飾ります。満中陰が済んだら、祭壇を片付け、遺影写真は飾る場所を変え、床の間の長押に先祖代々飾られているところに、順番に沿った並べ方で続けて飾るか、壁掛けをしないようなら、フォトフレームなどに入れて飾っておきましょう。このように小さな写真を飾るときは位置に決まりはありません。しかし、仏間の仏壇の上はご先祖様を見下しているという意味合いにとることができ、良くないとされています。仏壇の中は賛否両論ですが、どうしても置き場所がなければ仏壇の中でも構わないでしょう。その他玄関など人の出入りが多いところも避けましょう。
掛け方や飾り方ですが、遺影写真を西向きに飾るのはよくないという考え方もあるようですが、実は方角や方向に関して決まりごとはありません。西向きに関しては、向きというよりは陽が当たることにより、写真が色あせてしまうことを懸念した考えでしょう。
初盆の際は盆棚の台を豪華に用意し、故人を迎えられるようにしましょう。棚には遺影写真や花、故人の好きだったものを並べましょう。地域によっては茄子ときゅうりや牛や馬に見立て飾るところもあります。
このように遺影写真を飾る場所や置き方については、満中陰後は各家庭の家の間取りや造り、風習によって変わってきます。仏壇の上や玄関などは避ける等、注意点を守れば常識の範囲内であれば問題ないでしょう。大切なのは故人を偲ぶ心であることを忘れないでください。